おかのりゆきのぶろぐ

アウトプットを最大の学びと捉え,ヘルスケアの専門家として,研究者の端くれとして,情報を発信します

万事に共通するコト「動くことで分かる」

第20回日本脳機能イメージング学会に参加してきました

 

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定期的に参加している学会なんですが,今回はニューロマーケティングのセッションがあったりして,フォーカスされる内容がドンドン変わっている感じをひしひしと感じました.

 

興味深い報告が沢山あり面白かったのですが,中でも今回は下條信輔先生(カリフォルニア工科大学教授)の講演を生で聴けたことが本当に良かったです.

 

下條先生のことを初めて知ったのは,臨床のヒントを探る中でぶち当たった『サブリミナル・マインド: 潜在的人間観のゆくえ(中公新書)』を読んだことでしたね.

 

 

今日の先生のお話は,「見えるとは何か?」から始まるものでした.講演の中では,景色を音として表現するできる「The vOICe」というディバイスを使っている盲者の「見える」という経験を科学的に突き詰めてる結果を解説してくださいました.

 

The vOICe に関する記事>>

http://www.apa.org/science/about/psa/2013/02/blindness.aspx

  

中でも頭に止まったのは,「耳で聞いて,見えている」ということ.

 

The vOICeは見えている景色をテクスチャとして認識して音に変換するもので,ブラインドのように横の縞模様になるもの目の前にして頭を左右に傾けると,ブラインドが斜め上向き,あるいは斜め下向きになるので,聞こえる音に変化を起きる為,結果的にブラインドが水平に伸びていることが分かるということなのです.

 

何故このことが頭に止まったかというと.

 

昨日,レイチャールズの自伝映画『Rey』を見ていたから!映像の中で,レイチャールズも「耳で見ている」って言っていたんですね.そういえば,レイチャールズも頭をよく動かしているけど,関係しているのかな?と思ったんですよね.

 

脳は,変化量が大きい情報への感度が高いということかと思ったりしています.

 

 

「動くことで分かる」は万事に共通すること

 

The vOICeのように,自分で動いて,聴覚刺激を変化させることを通じて,外観を把握することもそうですが,話を拡大すれば,学会に出席する(自分で動く)ことによって,最新の情報や,分野における自分の立ち位置を把握することができるわけで,「動くいて変化を作ること」の重要性は万事に共通してるなと思います.

 

動いていくこと,今後とも大切にしていきます!

 

乱文となりましたが,本日もありがとございました.